第4回コンポタリレー小説『ポップコーン・ボーイズ』第1話

ぴったり (2010年8月25日 00:45) | コメント(2)
ぴったりです。
リレー小説第4弾が始まります。
よろしくどうぞ。



ポップコーン・ボーイズ 第1話



「おい、ポプ山ー、ジュース買ってこいよー」

声を掛けられて、教室から出ようとしていた保父山金平(ほふやまこんぺい)は身をこわばらせた。やばい、いじめっこの郡山もといゴリ山だ!

「おい聞いてんのか、ポプ山コン平!」

振り向くとゴリ山が教室の隅からスゴ味のきいた顔でにらんでいた。

「おおおお断りします!そそそそれに僕はポプ山じゃなくて保父山です!ゴリ山君!」

抵抗するコン平だが、

「ああん!?コン平のくせに生意気だぞ!」

「ごごごごめんなさいー、行ってきます?」

体格がよくて声も大きいゴリ山はどうしたって怖い。中学生にもなって情けないと思うけどやはり逆らえない。逆らいたいけど逆らえない。でもこんな生活抜け出したい。

しょんぼり俯きながら、早足で自販機のある購買室に向かっていると曲がり角で人とぶつかってしまった。衝撃でメガネがずれた。

「でやあ!」

「痛い!」

尻もちをついたコン平がメガネ・ポジションを直して前を見ると、ぶつかった相手はギターバックを背負ってすらりと立ち、コン平に手を差し伸べていた。

「どぅあいじょうぶかい?」

コン平は彼の顔を知っていた。今朝転校してきたばかりの

「未来山くん、だよね?」

朝のホームルームで紹介されたばかりだ。

「ああ、覚えてくれありがとう。保父山君」

「僕の名前ももう覚えてくれたんだね!」

なんていい人なんだ!まだ自己紹介もしてないのに名前を覚えてくれてるなんて!

「当り前さ、僕は君に会うために未来からやって来たんだからぬぇ!」

「え?」

「実は僕は未来からやってきた時空捜査官なんどぅあ。未来山というのは仮の名すぁ。そして君は未来においては秘密組織ポップコーンの親玉。僕は君がポップコーンを組織するのを防ぐために派遣されたんどぅあ!」

秘密組織ポップコーン?僕が将来その親玉になる?彼はそれを止めるために未来からやってきた?荒唐無稽な話をまくしたてられ混乱するコン平に、

「つまり」

「つまり?」

「バンドやろうずぇ!」

未来山はさらに追い打ちをかけた。いまやコン平は混乱のきわみだった。




第2話へつづく


コメント(2)

また始まりましたね。リレー小説!
次は誰でしょう?

時空捜査官きたー!アツいね。
次は自分です!
順番とタイトルはこないだ収録したpodcastの
「リレー小説をまた始めようのコーナー」で決めました。
そっちも近日アップしますのでよろしくお願いしますー。

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