第4回コンポタリレー小説『ポップコーン・ボーイズ』第2話
(2010年8月28日 02:06)
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こんばんは。主宰の石川です。
金平は尻餅をついたまま、目の前に突き出された手を見つめていた。その手はつるりとして白くて何処までもひとつなぎで。海蛇に似ているけどそれとも少し違う、なにか見たことの無い深海に住む生物を金平に想像させた。
第4回コンポタリレー小説、
『ポップコーン・ボーイズ』第2話を書いたので載せます!
よろしくどうぞー。
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こいつは何を言っているんだろう?未来から来たとかバンドやろうとか。人の気持ちにおかまいなしで勝手に話を進めていく。まだ自己紹介もしていないのに。なぜこの学校にはデリカシーの無い奴しかいないんだろう。ジュースくらい自分で買えよ。君がポップコーンを組織するのを防ぐために派遣されたんどぅあ?なんだよその語尾。流行ってんの?未来では流行ってんの?まだ自己紹介もしていないのに。進んでんでしょ文明。読んでよ空気を気遣ってよ他人を初対面で人のメガネポジションずらしといてつまりバンドやろうずぇって全然つまってない俺は痛みを伴う暴力とそれを想起させる恐怖以外の何者にも屈する気はない。
「ああああのよくわかんないんでそのあのごごごめん無理無理むむりだもんでじゃあバイおかまいなく」
立ち上がりながら距離を取り、距離を取りながら申し出を断り、金平は穏便にこの場から立ち去ろうとするが白い手の転校生はそれを見越していたように金平の前に回り込み進路を塞いだ。
「報告は本当だったんだぬ!信じられない思考速度どぅあ・・メガネポジションずらしたことは謝るず。ごめんず。でも語尾を濁すのは未来では初対面の礼儀でやあ。不快ならやめるよ」
どれだけ未来から来たかは知らないけど、そんなものは不快に決まっている。暴力に屈する僕にもわかる。多感な僕らは慎重に出会う必要があるんだ。想像力を働かせるんだ。頭の中に円を描くんだよ。ゆっくりと丁寧に。できるだけ綺麗な円がいい。なにも上等な道具が必要って訳じゃないんだゆっくりでいいんだ。相手が嫌かもしれないことの円と自分が相手にしたいことの円とそしてお互えええええええええ!?今のなに!?何こいつ何こいつ何!?なんでメガネポジションなんで!?読んだよ!読んだ読んでるよね俺の心読んでるよね!だめ駄目ダメだめだよ駄目だよ読んだら心を読んだら円が完全に円が言い訳できない交わる僕らはあわわわ
「・・だからいつも言ってるじゃないナラ崎。あんたはやり方が乱暴なのよ」
金平が声に驚いて振り返ると、そこには同じクラスの明美が立っていた。明美は腕を組み壁に寄りかかりながら転校生を睨んでいた。金平は明美の声を初めて聴いたような気がした。
「分かるでしょう?スネアをキックするのとは違うの。もっと慎重にベースラインを捉まえないと、全てが台無しになってまうのよ」
第3話につづく
おーと、この展開はまさかこの明美という少女も・・・!?
いやでもまだわかんないよ。そこはね、次の人次第ですから。
お次はコンビニちゃんです。よろしくどうぞー。