第3回コンポタリレー小説『ひらめき君』5/5

コンビニ (2009年11月 1日 21:32) | コメント(1)
こんばんは!コンビニです。

遅くなりましたが、「ひらめき君」第5話をお送りします。

―――――――

「フーン、僕はこっちのほうが便利だと思うけどね。」

ヒラメキメキメ君は、小脇にノートパソコンをかかえています。

「ま、せいぜいがんばりたまえ。グッラック!」

ヒラメキメキメ君はそう言い残し、去って行きました。

少年はみたび勉強に励みました。

そして1週間後、試験当日がやってきました。
少年のひらめかせる相手:ターゲットはイタリアンレストランのコックさん。新しいメニューのアイディアに悩む若き迷い人です。

【醤油】コムギとダイズを原料として作った麹に、食塩水を加えて発酵させて作る。
少年は辞書で学んだ知識を頭の中で繰り返していました。

ディンドーン、ディンドーン
朝9時のチャイムが街に鳴り響き、試験がスタートしました。

コックさんは厨房で頭をかかえていました。

「トマトソース、クリームソース、バジルソース。これだけじゃありきたりだ。何かいい味はないものか...。」

少年は昨晩近所の畑からこっそりとってきたダイズをテーブルの上に転がしました。

コロコロコロ、、カラーン

ダイズはコックさんの目の前のコップにぶつかりました。

「これは...。」

そして少年は、発酵用の樽を厨房の片隅に置きました。母親の漬物用樽をこっそり持ってきたのです。

ドシン

コックさんが目を向けると、そこには見覚えのない樽がありました。

「マメ、タル、...そうか!」

コックさんはひらめきました。
ダイズを何やら加工して樽に入れ、蓋を閉め、重しをのせました。

「やった!おじいちゃんありがとう!」
正式に合否が届くのは1週間後ですが、少年は勝利を確信しました。

そして、試験から1週間後―。

少年が朝目覚めると、そこにはへし折られたWiiの本体がありました。

試験結果には「不合格」の文字。

少年は目を疑いました。

試験官からのコメントには、
「おしい!コックがつくったのは醤油ではなく味噌でした。つめが甘かったね。」
とありました。

少年はすぐさま、祖父からもらった辞書で味噌を引きました。

【味噌】蒸したダイズに、麹と塩を混ぜ合わせて熟成させた食品。

「似てる!!確かにあのコックさん、コムギ混ぜてなかったよー。」

少年は激しく後悔しました。しかし、後悔先にたたず。後の祭りです。

ちょうど、今週のワールドヒラメキングには、
「ひらめきにはつめが大切、かな?」
というヒラメキッシュ先輩のインタビュー記事が載っていました。

「ヒラメキッシュ先輩ー!ただイラッとするだけじゃない。やっぱりいい事言うよー。」

ちなみに、ヒラメキメキメ君はムックのほうをひらめかせてしまい、一緒に留年することになりました。
ヒラメキメキメ君はちょっと謙虚になりました。

少年は、しょっぱい気持ちをばねに勉強に励みました。
一人前のひらめき天使君になるために、少年の挑戦はつづきます。


コメント(1)

まさかの不合格!
意外な展開にやられました!

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